2009/11/08

二人目不妊、妊娠に致るシステムの不調

二人目不妊という不思議な不妊

....A)妊娠に致るシステムの不調

一人目の赤ちゃんは、自然にやってきたのに、二人目がなかなか授からない。そんな状況を、「二人目不妊」といいます。

不妊の原因は一般的に、器質的な問題、排卵の問題、精子の問題、キャッチアップ障害、受精障害、着床障害などいろいろな問題が考えられます。しかしながら、二人目不妊の場合は、妊娠にかかわる基本的な問題はクリアされ、出産経験があるかたの、不妊です。ひとりめは、スムーズに授かり出産にいたったのに、どうして?と。また、上の子供との年の差を気にされて、よりあせる気持ちが出ててしまいますね。


二人目不妊で病院にいくと、ドクターも、一度妊娠出産の経験があるのだからと、割合のんびり構え、タイミングや排卵誘発などの、過排卵をおこさせる薬物での治療が延々と続いてしまうケースがみられます。

確かに、一度妊娠し出産しているということは、受精障害、着床障害などの個々の問題は考えなくてもいいということですから、排卵してタイミングがあえばなんとかなるだろう、という発想でいくのは理解できます。しかしながら、それだけでは妊娠にいたらないのが二人目不妊。

私が妊娠希望の方を拝見していて、一番強く思うのは、妊娠というのは、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』ことが一番大切ということです。

セックス、排卵、キャッチアップ、受精、着床などひとつひとつのステップが、スムーズにおこることが大事なのです。排卵をしている、受精できる、着床も問題ないはずなのに、上手く行かないのは、全体のシステムがちぐはぐだからです。

システムがちぐはぐだと、妊娠という結果につながりません。
また、物理的に一番影響を受けるのは、精子と卵子の出会いなのでしょう。受精卵さえ出来てしまえば、あとは物理的な影響というよりもそのときの卵の状態、母体の状態などが
中心の問題です。このことは一人目が授かった方が悩むほどの不妊になるとは思えません。受精卵が出来ていない、つまり精子と卵子が出会えていないという状態が「二人目不妊」と呼ばれるほどの不妊状態の中心課題ではないかと私は考えています。

この精子と卵子が出会えていない状態は、卵管采が排卵した卵を捕まえ精子と出会わせるということが出来ていないキャッチアップ(ピックアップ)障害といわれますね。キャッチアップ障害では、精子と卵子が出会えていない状態なのですから、いくら排卵を促す治療をしても、受精卵ができず、妊娠にいたることができません。
一度妊娠経験のある方でも、体外受精を考えなければならない状態になってしまうということです。

二人目不妊の方は、『一度妊娠しているのに、体外まで・・・』という抵抗感が強いでしょうし、『ひとりめはスムーズに妊娠できたのになぜ?』と悩んでしまいますね。

妊娠は、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』ことが大切、まさにこのシステムが動かない端的な状態が二人目不妊なのです。

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2007/05/10

ひらがな名前の女の子

..ひらがな名前の女の子。

今日、一枚のはがきが届きました。
この春に生まれた女の子。
ばんざいをして気持ちよく眠っているかわいい写真に
ご家族の愛情を感じます(^^)

この方は、昨年二人目不妊でいらっしゃいました。
そして初診から6回、2ヶ月ほどたったところで
無事妊娠。二人目不妊は早いなあ(*^^)vと感じたことを
思い出しました。

ところで、この女の子もひらがな名前。
このところひらがな名前が続いていて、女の子で3人目です。
いまブームなのかな(*^0^*)

ひらがなの柔らかい感じが女の子、それも春生まれの女の子に
ぴったりなのかもしれませんね。

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2006/10/28

男性不妊、二人目不妊ということでのご相談にお答えして

ご相談にお答えして

男性不妊、二人目不妊ということでのご相談にお答えして

質問
『30代前半の女性です。ふたりめふにんで4年たちます。

 ひとりめは自然妊娠ですが、二人目ができないので病院で相談したところ、
 男性側の精子の数がかなり足りないと指摘されました。

 私のほうは、卵管のとおりが悪いとは言われましたが、さほど問題になる
 レベルではないといわれています。
 
 人工授精を数回、体外受精も4回行いましたが妊娠しません。
 どうしたらいいでしょうか』

私からのお返事

 『男性の精子の数、運動率などの状態は、検査のたびに(つまり日々)かなり
  結果が変わりますよね。

  一度自然然妊娠できたというのは、常にということではなくても、
  充分な数や数値のこともあったということなのでしょう。

  体外受精を4回なさっているということは、受精卵はちゃんとでき、子宮に
  戻すことができたということでしょうから、この時点で、男性側の問題は
  一応クリアになったといえるのではないかと思います。そのうえで、
  体外受精によっても妊娠に致らなかったということは、
  女性側にも少し妊娠する力の不足があるのかと思います。

  妊娠には、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』
  ことが大事です。

  二人目不妊のかたは、一人目の時には、上手くシステムがまわる事が
  できたのに、何らかの原因で、
   『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』
  力が不足してしまったことにより起こるのではないかと思います。

  そしてもともと、ちゃんとそのシステムは正常に動く形で存在するわけです
  から(ここが一回も妊娠したことのない人との大きな違いです)、
  少しからだの力を妊娠にむけてつけてあげることで、割合と早く妊娠に
  いたるのではないかと私は感じています。

  ただし、4年前はよかった男性側の状態が、現在は不調のことばかりという
  ことでは自然妊娠がおこりにくいかと思います。男性側も、身体を
  あたため、体力をあげるような身体作りをしていくことは大事ですね。
  通常の二人目不妊の場合よりも、この点が少し条件的に厳しいところだと思
  います。

  女性側の問題は、年齢の問題とも密接につながります。とくに、
  30台をこえてくると、早めに手を打つのは大事なことではないかと思いま
  す。

  自然妊娠をねらっての、治療の目安は、週に一回程度で半年ぐらいを目処にして
  おこなうのがいいのではと思います。半年程度で妊娠に至らない場合は、
  それまでの身体作りをいかして、もう一度体外受精に挑戦してみてはと
  思います』


 ご参考まで。
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2006/10/10

やっぱり早い二人目不妊

今朝、妊娠しましたメールが飛び込んできました(^^)

二人目不妊の方です。
初診が9月12日ですから、
一ヶ月たたずの妊娠成立。
4回の治療で結果が出ました。

うーん早い(*^^)v


このところの二人目不妊の方の結果の出る早さに、我れながら驚きです。

30代前半の方で一ヶ月
同じく30代前半の方で2ヶ月
20代の方で一ヶ月

いままで30代後半以降の方でもだいたい3,4ヶ月。

二人目不妊でいらして、半年を越えたことが今のところありません。

こんなに早く結果がでる二人目不妊ですが、ここにいたるまでは、
病院にいって、なんだかんだ。
タイミングをした、AIHをしたという方が多いのです。

二人目不妊は、排卵、受精、着床など、それぞれには決定的な問題がない。
しかしながら、『妊娠に致る一連のシステムがスムーズにおこる』ことが出来ず
に陥っている不妊です。

少し鍼灸をして、そのシステムを正常に戻してあげると、すぐに妊娠ができる
わけです。

それにしても、早い(^^;)。
いつも、驚きます。

とにかく、二人目不妊にお悩みの方は鍼灸を!!

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2006/07/31

二人目不妊の弁証論治2-(4)

西洋医学的には

ひとり目の妊娠が無事に成立、出産にいたっているということは、カップル的な
問題がなく、受精障害、着床障害などは、あったとしても軽微なものだと判断で
きます。

こう言う方の不妊の場合、卵管采の動きが悪いキャッチアップ障害(ピックアッ
プ障害)が一番考えられます。

二人目不妊でキャッチアップ障害になってしまうのは、ひとつに腎気の虚衰、ふ
たつめに、気欝により動きが悪くなることではないかと考えられます。気欝は腎
虚によって引き起こされることも多いですし、ストレスにより引き起こされるこ
とも多いと思われます。

キャッチアップ障害の場合、いくら排卵誘発やタイミング指導などを受けても、
精子と卵子が出会えていないという状態なので、妊娠にいたりません。
二人目不妊の場合は、一度妊娠が成立していますので、病院などにかかると、ど
うしても、誘発などで長めに経過してしまうことが多いようです。

薬剤による誘発は、腎気を虚損させます。だんだん薬がきかなくなったり、生理
の量が減ったりするのはそのためです。そしてこの腎気の虚損が、より妊娠しに
くくなるという悪循環に落ちいりさせてしまうのです。

キャッチアップ障害(ピックアップ障害)は西洋医学的な解決を求めるのならば、
体外受精しかありません。ここで鍼治療の出番だと私は思います。腎気をたてて気欝を払うというの
は、鍼の一番得意とするところです。

二人目不妊で、なかなか結果が出ない人は、是非鍼治療を半年を目安にして挑戦
してみてください。私が診る限りでは、二人目不妊というのは、鍼での自然妊娠
が非常に期待できるものだと思います。あれ?っと言う間に妊娠に致ることがよ
くあります。

出産後の癒着や、そのほかの要因などで、鍼治療をしても妊娠に至らない場合も
あるかと思います。半年ほど様子をみて、状況が改善できないような場合は、思
い切って、高度生殖医療の手を借りる決断をしてみるのもよいかもしれません。

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2006/07/30

二人目不妊の弁証論治2-(3)病因病理、論治

本症例の患者さんは、20代半ばでひとり目を出産、1年後自然妊娠するも流産、
そのご病院にてタイミングや誘発などの治療をおこない一年半ほど経過していま
すが、妊娠にいたらず、当院を受診されています。

20代半ば、第一子も生理不順のために病院に通院し、自然妊娠ー出産の経過を
とっています。その後も自然妊娠するも流産。そしてタイミングや誘発などをお
こなうも妊娠にいたっていません。


この患者さんは、もともと少し腎気が弱いようです。
素体として、夕方がつらい、尿の問題があること(小便が近い、残尿感、夜間排
尿など)、疲れが残ること、脉状の尺位の弦脉など、もともとの素体が少し腎虚
気味であることを示しています。


月経は、腎気が盛で、天癸がいたり、衝脉、任脉が盛に通じ、それが子宮に作用
しておこります。この方の場合、腎虚気味であるので、生理の周期がながく、よ
い卵がそだっていかないため、しっかりとした排卵がおこらず、高温期になかな
かならないということがあると思われます。そういった月経、生理の状態である
ので、妊娠にもなかなか到らないのだと思われます。

お体を拝見しても、関元の冷え、左右大巨から中注にかけての冷えなど、下焦の
冷え、腎気の弱さを感じさせる経穴がみられます。また、尺位の脉状も腎気の困
窮を感じさせます。

また、腎気の土台がないので、しっかり気が収まらず、気逆の状態を呈し、心下
部のつまりや、生理前のイライラ(肝気の上逆)、舌尖の紅点などがでています。

ひとり目の妊娠中の経過を候うと、つわりがかなりひどく、初期のころだけでは
なく、一端落ち着いたあと、中期の後半から妊娠後期まで嘔吐などをされている
ようです。これも腎気が弱いために気逆をおこしやすいので、おこったものと思
われます。

産後は、出産により、腎気をよりそこなってしまうため、もともとの腎虚気味の
本症例の方は、より腎虚がすすみ、妊娠しにくくなっていったのではないかと思
います。また、出産により中心に収まる力(腎気)が虚した為に、妊娠前よりも
増えた体重(6キロほど)が戻らないままになっています。これも、腎気をたて、
収まる力をつけることで、いらないものを排泄できるようにしていきたいと思い
ます。

腎気をたて、土台をたてることで、妊娠に致ることを第一目標に。

そして、妊娠後は、腎気をより充実させることで、気逆をおさめ、長引きがちな
つわりを軽減していきたいと思います。また母体の腎気の充実は、胎児の健やか
な成長には欠かせません。

御本人の養生としては、腎気を育てるには、良く眠ることが第一です。充分な睡
眠を心がけてください。また先天の精である腎気は、後天の精である脾気により
養われます。脾気とは、胃腸の力です。脾気も梅雨時の体調不良、食後の胸焚け、
お腹の張りなどがあるようですので、あまりよい状態とはいえません。間食など
の食生活を見直し、歩行などの運動を生活に取り入れることにより、脾気がより
健やかになり、腎気の充実に貢献してくれると思います。腎気と脾気が充分に充
実することが、この方の人生にとって、非常に大切なことだと思います。


腎虚証
益気補腎

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2006/07/27

二人目不妊の弁証論治2-(2)

【肝】
生理前にイライラ
寝つきが悪い、夢をよくみる
左関上に弦
心下つまりあり(気の上逆の可能性)
右臨泣動きが悪い

【心】
舌尖に紅点(気の上逆の可能性)
右神門硬結
内関やや熱
左後谿冷え

【脾】
梅雨、季節の変わり目に弱い
食事を時々美味しく感じる
食後に時々胸やけや、腹がはる
お菓子などの間食をよくとる
口が良くかわく、粘ることがある
【肺】
クーラーに弱い
陶道から神道にかけて、(月奏)理の疎
右の太淵腫れ
【腎】
生理前に疲れる
高温期になかなかならない
出産後に生理の量が減った
生理が32-38日周期
夕方が辛い
小便が一日15回、(小便の問題はもともと)
残尿感あり、
尿切れ悪いことがあり、
夜間排尿にときどきおきる
寝起きが悪い、疲れが残ることがよくある。
左右尺位に少し弦
関元冷え、左右大巨から中注冷え
左右次(骨膠ー月)冷えて動きが悪い


【気虚】
歯痕あり

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2006/07/26

二人目不妊の弁証論治2-(1)

30代前半 主婦

主訴 二人目不妊 冷え、生理不順

2001年 8月 生理不順のため病院に通う タイミング指導
2002年 8月 妊娠
   3年 5月 出産
   4年 6月 妊娠ー流産
      8月 病院に通う 検査異常なし 通院をはじめる

2006年 2月 妊娠に到らず今日まで経過

生理は32-38日周期 5日間 
生理前にイライラしたり、疲れたりする。
生理の色は出血したときの色、粘った膜や血液
1,2日目に量が多い
出産後は基礎体温がばらつきがち(高温期になかなかならない)
出産後に生理の量が減った

(普段の状態)
全身状態の悪い変化は、クーラー、梅雨、季節の変わり目、夕方
食欲は普通、時間は不規則、食事時間は15分、空腹感は時々、
時々食事を美味しく感じる。食後に時々胸焚けや腹が張る

食べ物の好きー洋食、キノコ類
    嫌いー刺身、緑黄色野菜
--
間食はお菓子などをよくとる
麦茶、紅茶、水などを2リットル
口は良く渇く、時々粘ることがある
大便は一日一回、便通が悪いことはめったにない。
小便は一日15回 残尿感はよくある、尿の切れが悪いことがよくある、色は黄
色で時々色が悪い夜間排尿に時々おきる

寝つきは悪い、よく夢をみる、寝起きは悪い、疲れが残ることがよくある


舌診 やや淡白 舌先に紅点、歯痕アリ
脈診 左右尺位に少し弦脉 左関上に弦

腹診 心下つまりあり、肝の相火なし、関元冷え、左右大巨から中注冷え

陶道から神道にかけて(月奏)理の疎

左右次(骨膠ー月)、冷えて動きが悪い
右太淵 腫れ
右神門硬結
右内関やや熱
左後谿冷え
右臨泣動きが悪い

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2006/05/14

二人目不妊のまとめ、鍼灸治療を(*^^)v

hpの改訂用原稿をせっせと作るひびです(^^)

二人目不妊のところの項目のまとめが完成。

とりあえず、ブログにのせちゃおっと(*^^)v

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
...二人目不妊という不思議な不妊

....二人目不妊という言葉があります。

一人目の赤ちゃんは、自然にやってきたのに、二人目をと希望するも、なかなか授からない。そんな状況を、二人目不妊といいます。

一般的に、不妊の原因には、器質的な問題、排卵の問題、精子の問題、キャッチアップ障害、受精障害、着床障害などなどいろいろな問題が考えられます。二人目不妊とい
のは、基本的な問題はクリアされ、出産経験があるかたの、不妊です。ひとりめは、スムーズに授かり出産にいたったのに、どうして?と。また、上の子供との年の差をきにされて、よりあせる気持ちが出てきますね。


二人目不妊で病院などにいくと、ドクターも一度妊娠出産の経験があるのだからと、割合とのんびり構え、タイミングや排卵誘発などの、過排卵をおこさせる薬物での治療が延々と続いてしまうケースがみられます。

確かに、一度妊娠して出産しているということは、受精障害、着床障害などは考えなくてもいいということなので、排卵してタイミングがあえばなんとかなるだろう(=^_^;=)という発想なんだと思います。

ここで、なんとかならないのが二人目不妊。


たぶん一番要素として強いのがキャッチアップ障害なんではないかと私は
推測します。

卵管采が何らかの原因で動きが悪くなり、卵をキャッチできずにいるため、精子
と卵子がであっていないわけです。

このキャッチアップ障害は、体外受精の適応になるのですが、一度妊娠している
のに、体外まで・・・という抵抗感はありますし、また前回はキャッチできてい
るのですから、なんで?という疑問もありますね。


....東洋医学で考える二人目不妊。

妊娠には、腎気という生命力の土台がとても大切です。腎気が女性の生殖機能を主導していきますし、生命力をささえます。

出産というのは、この腎気を非常に落とすものです。
出産による腎気の虚損は、別項にもある状態を参照してください【注2】

腎気が落ちることにより、いろいろな問題が考えられますが、一番の影響を受けるのは、卵管采の動きだろうと私は思います。患者さんのお腹に手を当てると、出産経験のあるかたは、明らかに、『抜け』た感じがするケースが多いです。つまり、下腹に生命力の充実がないということです。

この下腹の生命力の充実のなさが、卵管采の動きを鈍くし、キャッチアップ障害をおこし、
精子と卵子が出会えないという不妊を引き起こしているのではないでしょうか。

これは、あくまでも仮説ですが、実際に下腹に力が出るような治療をおこなうと、他の
不妊の御相談に比べ、格段に早く、妊娠へと結びつくことが多いのが、二人目不
妊であろうと私は実感しています。つまり、不妊へとつながる大きな障害はない
ので、卵管采がキャッチさえしてくれれば、精子と卵子が出会え、受精、妊娠、
着床とスムーズに運ぶのがこの不妊の特徴であろうと私は思います。

二人目不妊は、一人目の不妊とは違い、出産経験による、下腹付近の力のなさ(下焦の抜け、腎気の弱り、虚損)がおおきくかかわった不妊であり、こういった状態には、下腹に直接力をつけてあげるような鍼灸治療が、非常に奏功するわけです。


ただし、二人目不妊でも、なんらかの原因で腹腔内の癒着が強くなっているケースもあります。この場合は、東洋医学的な範疇で考えるのではなく、ある程度の期間を経たら、体外受精などの治療を考慮に入れる必要があるのではないかと思います。


....二人目不妊の治療の実際、鍼灸治療のススメ

二人目不妊の場合、西洋医学的な治療では、排卵誘発やタイミング指導などが中心に
なり、それが長期にわたるケースをよくみかけるのですが、キャッチアップ障害
などのような、、
精子と卵子が出会えていないという状態であれば、いくら薬剤で排卵を促しても、妊娠にいたりません。

薬剤による誘発は、腎気を虚損させます。だんだん薬がきかなくなったり、生理
の量が減ったりするのはそのためです。そしてこの腎気の虚損が、より妊娠しに
くくなるという悪循環に落ちいりさせてしまいますし、またここに、一人目の出産による腎気の
虚損も加わってきます。より問題が複雑になりますね。

二人目不妊で、なかなか結果が出ない人は、是非鍼治療を半年を目安にして挑戦
してみてください。私が診る限りでは、二人目不妊というのは、鍼での自然妊娠
が非常に期待できるものだと思います。下焦に力が入り、充実感が出てくると、あれ?っと言う間に妊娠に致ることがよくあります。

....二人目不妊【症例:kさん】【症例:3人目さん】【症例:hさん】

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2005/08/15

二人目不妊で悩んでいます(鍼灸治療症例)

二人目不妊で悩んでいます
ー東洋医学専門的な分析(弁証論治)での解説はこちら

患者さんの訴え

 25歳のときにひとり目を自然妊娠でさずかりました。産後3年目より、子供が
欲しく婦人科にて、人工授精や子宮内膜症の治療を繰り返していますが、2年たっ
ても妊娠に致りません。上の子供も5歳になり年も離れてしまっていますので、
早くほしいのですが。


私からのお答え

 ひとり目が自然妊娠したということで、排卵誘発剤を使った治療がやや長めに
続いていますね。身体の状態も、投薬などでだいぶまいっていますから、まず身
体を整え、しっかりさせていくことを中心に考えていきましょう。これ以上ホル
モン剤などの投薬を繰り返しても、あまりよい結果は出ないと思えます。また、
極端な運動なども、その方にとって過度な運動となれば、身体を養うことよりも、
疲れさせることにしかなりません。上のお子さんとの年齢など、あせる気持ちは
わかりますが、そういったストレスもまた不妊の原因になっている可能性があり
ますね(^^)。しばらくは妊娠、妊娠という呪文は忘れて、上のお子さんとのんび
り時間をすごしたり、気持ちよく身体を整えることを中心に考えてはいかがかと
思います。


治療経過

 身体を整えましょうということで始めた鍼灸治療。10診目にて、早々と妊娠
成立しました(^^)。やはりストレスにより妊娠しにくくなっていたのですね。

 妊娠中も鍼灸治療を続け、無事にかわいい女のお子さんが生まれました。
 そしてなぜか、続けて年子で妊娠!

 ひとり目から二人目まではずいぶん遠回りをしたコウノトリですが、
 二人目、三人目は年子で駆け足でやってきました(^^)
 
 妊娠って不思議ですねえ。早くはやくと考えていると、ぷいっと横を向かれて
しまい、すっかり忘れているとポロポロとコウノトリが赤ちゃんを授けてくれま
す。ストレスがいかに人間にとって大きな影響を与えているかがよくわかります。

 暢びやかな気持ちで、身体を整えることが、妊娠に大きな力になるということ
なんだと思います。

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